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ストーリー「ふたご座の姉妹」

ものがたり 「ふたご座の姉妹」 エピローグ

多くの人は未来を知りたいと思っているだろう。

 

そしてごく一部の、それが運命にせよ、たまたまにせよ、未来を知ってしまった人たちは、やがて、その知ってしまったということに絶望するのだと思う。私は絶望しているのだろうか。
私の、私のかわいい妹ポルクス。あなたさえ生きていてくれれば、私はその運命で構わない。いえ、私は、あなたに取り残されることが恐くて・・・ ポル、お姉ちゃんのことを許してね・・・。私は、この妹を懸命に愛そうと誓った。

 

私がいなくなるその日まで。

 

第一章

 

 スパルタ、またの名をラケデモンという都市国家はギリシャ有数の強国である。その土地に生まれた者は全員が例外なく兵士であり、いざとという時には国全体が一丸となって戦った。だが、その都市国家において最強と呼ばれていた人物は、大きく屈曲なスパルタの男たちではなく一組の双子の姉妹剣士であった・・・。

 

「さ〜て、どうする?素直に降参する?それともいちおう戦ってみる?」
 腕組みしながらそう言い放ったのは、双子の片割れであるポルクス。彼女の前に立っているのは、20人以上もの山賊たちである。
「ダメよ、ポル。そんな言い方をしちゃ。山賊の方たちにだってプライドというものがあるんだから。そんな言い方したら傷ついちゃうでしょう?」
 その横で妹をたしなめるのは、姉のカストール。その口調は丁寧であるが、山賊たちにとってみればむしろ彼女の優しさの方が残酷であった。
「ず、ずいぶん馬鹿にしてくれるじゃないか。お嬢ちゃんたち・・」
 額に青筋を立てる山賊の頭目。実戦の中で鍛え上げた肉体は大きく、重く、その腕回りだけでも双子の胴回りに匹敵するほどの太さを持っていた。
が、カストールとポルクスの姉妹は、その巨体の持つ圧力などまったく意に介さない。
「あっ、ごめんね。おじさんたちを馬鹿にする気はなかったの。」
「そうなんです。ポルは・・あ、この子、妹のポルクスと言って私はポルって呼んでいるんですけど。どにかく、妹はあなたたちの安全を思って提案しただけなんです」
「そうそう、私たちと喧嘩しても怪我するだけだからさ。
「おとなしく、みんなから奪ったお金や宝物を返して下さいね。そうすれば、怪我をすることもありませんから」

 

無邪気に山賊を説得するかストールとポルクス。そんな双子姉妹を山賊は呆けた表情で見下ろす。
「あのよ、嬢ちゃんたち。俺たちが何者だかわかっているのか山賊だぞ?山賊!」

 

 

ストーリー「ふたご座の姉妹」その2へ続く


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